地区大会の気分もさめやらぬまま昇級審査の稽古が始まる。
【移動基本】
郷右近先生より指導をうける。
三本連突き:極めをきちんと作ったうえでの突きを行う事。
手刀受け:後屈の股関節の絞りを意識する事。開いた股関節はバツ。
【得意形】
シンタロウと一緒に「平安五段」をイクタさんより指導受ける。
「内受けをしっかりと引く。」
「手刀下段打ち込みの足の位置は直線。」
休憩時間に、タケシがイクタさんより指導を受ける。
思わず聞き耳を立てる。
「郷右近先生の言われた股関節の絞りは大切。後屈手刀受け、前蹴り、突きのどれにでも
これが当てはまる。絞りがなく開いてしまった股関節では力が抜け踏ん張れない。
絞った股関節からは、どんな運動もここから始動できる。」
。。。。といった内容だったよう。
以前、テニスのコーチに「骨を動かせ。」と言われたことを思い出した。
筋肉ではなく骨を意識する事は通じるのか。
筋肉で動くことは外壁構造の2×4?
骨格で動くことは柱を基本とした日本建築?ちと違うか。
もう少し悩む事にする。
今日は、「宮城県中央地区大会」。
冬の間、冷たい木床の上でずっと稽古をしてきた子供たち。
今日その成果を試す。
試合の開始前、ユウヤが心臓の鼓動をおさえるように胸にちいさな手をあてていた。
初めての試合。無理も無い。
ユウヤの対戦相手は、クロオビくん。
緑帯のユウヤがクロオビくんに向かっていった。
しかも、おサル空手ではなく、みごとな連突き。腕もよく伸びている。
クロオビくんもたじたじの攻撃。
最後は、クロオビくんに決められてしまったけれど、ユウヤは小さな戦士だった。
小さな勇気にちょっと心を揺すぶられる。
空手は、個人技。普段は、チームワークなどなさそうな子供達。
それでも、仲間の試合がはじまるとそこに集まり応援する。
勝てば一緒に喜び、負ければ肩をたたいてやる。
誰に智されたわけでもなく、一勝を得る事の難しさを体感している子供らならではの一体感がそこにあった。
センパイたちの行動に小さい子たちもそれに倣う。
小さい子たちがクロオビになった時、さらに小さい子たちに伝えていくのだろうなと考える。
それはきっと糸を紡ぐかの様。
ずっと紡いでいってくれる事を願う。
期待どおり優勝をつかんだ子。善戦むなしく初戦で負けてしまった子。
みんなよく闘った。
勝とうが負けようが、努力した結果はきっとあとからついてくる。けれど結果はメダルなんかじゃない。十年、二十年、数十年後、きっと君らの生き方についてくる。それは、メダルよりもずっと光ってるはず。
たぶん。。。(・・・と言う所が弱い。)
【追記】
今回の大会では、東北学院、仙台育英の学生さんが会場の設営、大会運営補助にあたられていた。非常に迅速、的確な作業のおかげで選手も応援の父兄もストレス無く時間を過ごすことができた。
両学校の生徒さん、ならびに先生方に感謝いたします。
いつものとおり出かける時間になってからバタバタがはじまり、バタバタのまま稽古に出かける。
また、遅れたかと思ったけれどなんとか間に合う。
ミズカミ先生とカワナ先生はいつもながら定刻どおりいらしてる。
体育館の鍵を開け、ストーブをつけ、椅子を出し、モップをかける。
もう何年も稽古の前にそうしていただいているのだろう。
ありがたい。
あさっては、地区大会。いつになく気合が満ちている。
初めて大会に出場する子。小学校の集大成と位置付けている子。さまざま。
初めて出場する子の不安は如何ほどか。
入賞を期待される子の、プレッシャーは如何ほどか。
今の君たちがいるのは、いろいろな人のおかげ。
教えていただいた先生。冬は寒くないようにストーブを焚き、夏は暑くないように窓を開けていただいた先生。
また、来る日も来る日も送り迎えをしていただいたお父さんやお母さん。
いろいろな方々が君たちのそばにいる。
ダイジョウブ。がんばれる。
ミーティングが長びき稽古に出遅れる。
おまけに花粉症の影響か頭が朦朧としているため今日は欠席。
タイフーンベルトをはずし、集配係になる。
大会前とあって、子供たちがたくさんいる。
二人づつ得意形を演武し、先生から指導をいただく。
カレンの「抜塞」。女の子にはどうかなと思っていたが、体重もよく乗り、男の子よりも迫力がある。
華奢な体をよく使っている。
カンタが「観空大」を間違える。珍しい。初めて間違えるのをみたかもしれない。
緊張か疲れか。新調した道着が先日より体になじんできた感じ。
トモカの「岩鶴」は、先日よりスローペース。物憂げな鶴もまたよし。
今日は時間切れのため、組手は無し。
仙台の小学校では、今日が卒業式を行ったところが多いらしい。
6年生は、卒業式を終えてから稽古にきたのか。
その気持ちが結果にでるようにと願う。
ところで、我が家にはまだ「雛人形」が出ている。
どうも、私が撤去係になっているらしい。
私のイメージでは、母と娘が一緒に人形を出し、一緒にしまうというのが古来からの正当なありかたかなと思う。 、、、、が、ニョボはその気配さえみせようともしない。
最初に人形をしまったのが敗因のよう。
新入学生諸君!はじめが肝心だ。
【形】
今日のテーマは、「鉄騎初段」。
先生曰く、「鉄騎は、騎馬立ちの練習。」
中段受と波返しを繰り返し練習。この二つで極めを作るのは難しい。
【得意形】
郷右近先生より「慈恩」の指導を受ける。
「慈恩」は、稽古すればするほど難しくなる。
基本運動の集約だから簡単というけれど、基本運動が身についていなければ
形が成立しないことを意味する。勢いでごまかしきれない形でもある。
隣でトモカが「岩鶴」の練習。
久しくみないうちに格段に上手くなっている。
夏ごろからはじめた「岩鶴」。もう自分で解釈して演じている。
「上段受、側面下段構」をした時など不覚にもドギマギしてしまう。
毎日毎日稽古した成果。そういう様を見れるのは他の子供たちへの何よりの励み。
県大会が楽しみ。
トモカの形に触発され、我が「岩鶴」を演ずる姿を想像してみる。
するとナカノさんが横から現れ、
「”岩亀”ですか。」と言い放ち通り過ぎていく。
気をとりなおし、再度想像してみる。
またまた、ナカノさんが現れ、
「”特異形”ですね。」とつぶやき通り過ぎていく。
「岩鶴」とは縁がない事を暗示しているのか。。。
傷心をひきずりながら稽古を続ける。
半年ぶりにタケルが稽古に参加。少し痩せたか。
黄帯くんの指導をまかされる。とまどいと凛々しさが混じりあった表情が初々しくもある。
春からは高校生。おめでとう。
今週は、卒業式ラッシュ。
みんなおめでとう。